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賃貸物件はいつから築古・築浅になる?築年数の目安と特徴について解説

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賃貸物件はいつから築古・築浅になる?築年数の目安と特徴について解説

賃貸物件の物件広告を見ていると、「築古」「築浅」などの言葉を目にすることもあるでしょう。
築古物件と築浅物件にはそれぞれの特徴があり、その基準やメリットを理解しておくことがスムーズな賃貸物件探しに繋がります。
この記事では、築古物件と築浅物件にはそれぞれの築年数や特徴、耐用年数について詳しく解説します。

築古の賃貸物件となる築年数の目安と特徴

築古の賃貸物件となる築年数の目安と特徴

築年数とは、建物が完成してから経過した年数のことです。
一般的に、築年数が古いほど建物や設備が劣化し、家賃も安くなる傾向にあります。
しかし、築年数だけでは判断できない点も多く、物件によって劣化の度合いが異なる場合があります。
明確な定義はありませんが、築年数が古い物件のことを「築古物件」と呼びます。

築古物件を選ぶメリット

築年数が経過している賃貸物件でも、快適に住むことが可能です。
ここでは、築古物件を選ぶメリットについて詳しく説明します。
家賃が安い
築古物件は、新築や築浅物件に比べて1~2割ほど家賃が安く設定されていることが多く、家賃を抑えたい方におすすめです。
また、広さや駅からの距離など他の条件を優先したい場合、築年数を譲歩することで予算内の物件を見つけやすくなります。
賃貸物件の選択肢が豊富
新築や築浅物件は数が限られているため、これらの条件に絞ると候補が少なくなりがちです。
しかし、築年数の幅を広げることで、選択肢が増え、希望に合った部屋を見つけやすくなります。
また、選択肢が広がることで、築年数以外の条件にこだわる余裕も生まれるでしょう。
たとえば、ロフトつきやインターネット完備など、生活の質を高める設備を備えた賃貸物件も見つけやすくなります。
リノベーション物件がお得
築古物件では、内装や設備を更新するリノベーションがおこなわれることがあります。
リノベーションの程度は物件によりますが、室内が新築のようにきれいでありながら、家賃は新築や築浅物件よりも安いというお得な賃貸物件も存在します。
さらに、壁を取り除いて広い空間を作ったり、個性的な内装にしたりする魅力的な物件も多いので、リノベーション物件も選択肢に入れてみてください。

築古物件を選ぶポイント

以上のメリットを踏まえ、築古物件を選ぶ際のポイントを説明します。
築年数はそれほど重要ではない
賃貸物件として利用する場合、築年数は必ずしも重要な指標ではありません。
設備や建物の美しさは大家さんがリフォームやリノベーションをおこなうことで保たれるためです。
それにも関わらず家賃が安く設定されている場合、築年数が古い賃貸物件を選ぶのは合理的な選択といえるでしょう。
メンテナンス体制を重視する
築古物件であっても、しっかりとメンテナンスされていれば、新築や築浅物件と同様に快適に使用できます。
逆に、メンテナンスが不十分だと汚れや設備の古さが目立ちます。
したがって、築古物件を選ぶ際にはメンテナンス体制がしっかりしているかを確認し、内見時に傷や汚れが放置されていないかをチェックしましょう。

築浅の賃貸物件となる築年数の目安と特徴

築浅の賃貸物件となる築年数の目安と特徴

一般的に築年数の浅い賃貸物件は人気がありますが、築浅物件も築古同様、明確な定義はありません。
物件広告で「築浅物件」と宣伝されている場合でも、不動産会社ごとにその基準は異なり、1年、3年、5年、長いもので10年などさまざまです。
しかし、一般的には「建築後5年以内」もしくは「築1年未満で誰かが入居したことのある物件」を指します。

新築物件と築浅物件の違い

築浅物件とは、建物が完成してまだ数年しか経っていない、「築年数の浅い物件」のことです。
築年数が浅い物件の中に「新築物件」は含まれません。
新築には「築1年未満かつ未入居・未使用」という明確な定義があります。
完成後間もない賃貸物件であっても、誰かが入居すればその時点で新築ではなくなります。
したがって、一度でも使用された物件は新築とは呼べず、築浅物件として扱われます。

築浅物件のメリット

築古と比較して、築浅の賃貸物件には、以下のようなメリットがあります。
室内外がきれいな可能性が高い
近年の住宅資材の進化により、築年数が5年以内の物件は劣化が進んでいないことが多く、室内外ともに良い状態が期待できます。
しかし、前の入居者の生活状態によっては劣化が進んでいる場合もあります。
築浅だからといって、すべてがきれいとは限らないので注意が必要です。
設備が充実している可能性が高い
築浅物件は、築古物件と比べて、新しい設備が整っていることが多いです。
たとえば、浴室乾燥機や追い焚き機能、モニターつきインターホン、オートロックなどの設備が充実していることが多いです。
ただし、設備の充実度は家賃や広さ、間取りによって異なることがあります。
また、新しい物件では居住空間を広く確保するために収納が少ない場合もあるので注意が必要です。
築浅物件でも、部屋ごとに特徴が異なるため、設備面にも注意を払って選びましょう。
新築よりも家賃が安い
築浅物件は、新築と比較すると家賃が安い傾向があります。
新築と築浅の大きな違いは、一度でも入居されたかどうかであり、建物の質には大きな差がありません。
そのため、築年数だけで判断する場合、新築よりも築浅物件の方がお得になることが多いです。

必ずしも築年数が浅いほど良い状態とは限らない

築年数は建物の経過年数を示すものであり、必ずしも物件の状態を反映するわけではありません。
確かに築年数が経過すれば劣化は避けられませんが、内装がリフォームされていたり、管理が行き届いている賃貸物件もあります。
築年数だけで物件の良し悪しを判断するのは難しいため、内見をして自分の目で確かめることが重要です。

賃貸物件における建築構造別の耐用年数の違い

賃貸物件における建築構造別の耐用年数の違い

ここまで築古物件と築浅物件について説明しましたが、法定耐用年数についても知っておくことが重要です。
以下に法定耐用年数について詳しく解説します。

法定耐用年数とは

法定耐用年数とは、固定資産が帳簿上で資産価値を持つ期間を定めたものです。
不動産は建設費用を一度に計上することができないため、決められた年数で分割して計上する必要があります。
この決められた年数が法定耐用年数であり、「大規模修繕をおこなわずに使える期間」を基準に法的に定められています。
重要なのは、法定耐用年数は税務上の期間であり、建物自体の寿命ではないということです。
建物には法定耐用年数とは別に実際の寿命があり、この2つは混同されがちですが、異なるものです。

各建築構造の法定耐用年数

法定耐用年数は建築構造ごとに異なります。
具体的な年数は以下のとおりです。

●木造:22年
●鉄骨造(骨格の厚み3mm以下):19年
●鉄骨造(骨格の厚み3mm超4mm以下):27年
●鉄骨造(骨格の厚み4mm以上):34年
●鉄筋コンクリート造:47年


築古物件ではリフォームやリノベーションがおこなわれていることが多いですが、物件の築年数が法定耐用年数に近づくと、大規模修繕がおこなわれている可能性が高いです。
賃貸物件を探す際には、この法定耐用年数についても確認しておくことをおすすめします。

まとめ

築古の賃貸物件は、家賃が安く設定される傾向があり、予算を抑えたい方に向いています。
一方で、築浅の賃貸物件は設備が充実している可能性が高く、きれいな物件に住みたい方向けです。
また、法定耐用年数も考慮し、築古物件を選ぶ際には、大規模修繕がおこなわれているかをチェックすることをおすすめします。


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